初優勝が懸かるグランプリ(GP)ファイナル王者の三浦璃来(21)、木原龍一(30)組(木下グループ)が首位発進した。
最終滑走で登場すると、3回転のツイストリフトを成功。3回転トーループは三浦が転倒したが、スロー3回転ルッツを着氷させた。71・19点が表示されても2人の表情に笑顔はなく、冷静に受け止めた。
今大会は標高1800メートル超の高地での開催となった。上位3組の記者会見では演技時の男性選手の負担を問われ、木原が「もっともっと空気が薄くて、呼吸が止まるのかなと思っていた。プログラムの最中も呼吸はできた。あとは気持ちの問題。『空気はある』と思えばいいと思います」と力強く言い切った。
現地での初練習時に取材応対し、木原が「(三浦と)組んで4大陸に出たのは1回だけ」と回想。その20年ソウル大会(韓国)は8位で「2人で大会後、インタビューを受けた際にプレカン(表彰台に立った組だけが出席するプレスカンファレンス)のところに座って『いつか座ろう』と話していた。あの時は、こういう時(世界トップクラスの現在)が来るなんて思っていなかったんですけど、いろいろ経験させていただいて、また戻ってこられた。試合が終わった後、また(メダルを手にプレカンへ)行けたらいいなと思います」と思い描いていた。
SPではその目標が実現。木原は「すごくうれしいし、また明日、戻ってこられるようにしたい」と11日(日本時間12日)のフリーを見据えた。22年12月の全日本選手権は渡航の関係で欠場となり、三浦は「すごく残念な気持ちは大きかったけれど、2週間ほど日本で休むことができた。4大陸への思いは変わらず、1つ1つの試合への(全力を尽くしたいという)思いです」と心境を明かした。(米コロラドスプリングズ=木下淳)


