日本ラグビー協会は16日、酒席トラブルで無期限活動停止中となっているリーグワン2部の日野レッドドルフィンズへ「けん責処分」を決めたことを発表した。

日野は大分・別府合宿を行っていた22年10月末に飲食店でトラブルを起こしていたことが、23年2月になって明らかになった。2月3日に行ったチームの記者会見では服を脱ぐ、セクハラ行為、物品の破損などがあったことを認め、謝罪していた。

この日は「けん責処分」の公表後にオンライン記者会見が行われた。出席した日本協会の岩渕健輔専務理事は「日本協会として強く遺憾に思っている。リーグワンとともに再発防止策はもちろん、報告プロセスの明確化も進めたい」。リーグワンの東海林一専務理事は「主催するリーグワンとして厳粛に受け止めている。ファンの皆さまの信頼回復につなげたい」とした。

「けん責処分」は日本協会の規律委員会で事実調査を行い、リーグや協会への報告が遅れたことに対しての処分となった。一部で報道内容と異なる点も確認したというが、日本協会の岩渕専務理事は「1つ1つの事柄について、これが認定された、されていないというのは、この場でご報告は差し控える」とした。

日野は今季の全試合を辞退し、来季の3部降格が決まっている。リーグワンの東海林専務理事は「活動再開について具体的なものは(日野側から)伺っていない。引き続き連携して、支援していきたい」と話した。