昨年までの決勝リーグ制が廃止され、今大会から地区代表による決勝トーナメント制に移行した。

男子では、浜松開誠館(西部1位)が飛龍(東部1位)を69-58で破り、決勝に進出。2連覇を狙う藤枝明誠(中部1位)は浜松学院(西部3位)に102-44と大勝した。女子では、沼津(東部1位)が浜松学院(西部3位)に70-67と競り勝ち、決勝へ。浜松開誠館(西部1位)は浜松聖星(西部2位)を69-54で下し、7連覇に王手をかけた。決勝戦はきょう4日、同会場で行われる。【倉橋徹也】

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浜松開誠館が、一昨年王者の飛龍に1度もリードを許さなかった。序盤でリードするも、第2クオーター(Q)で接戦。27-25で折り返した。第3Q残り5分、36-36の同点から攻撃の手を強めると一気に点差を広げ、相手に流れを引き渡さなかった。G山下朔史(3年)は両チーム最多20得点で勝利に貢献。3点シュートを4本リングに沈め、決めるたびにガッツポーズを繰り出した。

チームは1月の県新人決勝リーグ後、守備に重点を置いて練習を重ねた。4月には強豪の東山(京都)とも練習試合を行い、修正や強化を図った。県新人を振り返った山下は「あのとき点差をつけて敗れた相手(飛龍)。そこでできなかったことを修正してきた。全員で守備とリバウンドを取れたことが勝ちにつながった」と、リベンジできたことに笑顔を見せた。

ただ、かみ合っているプレーもあれば「まだ足りないこともある」と気を引き締める。決勝戦に向けては「(藤枝明誠は)遠い存在の気がしていた。やるからには勝ちにこだわり、自分がやってやるぐらいの気持ちで臨みたい」と山下。悲願の初優勝まで、あと1勝だ。

○…藤枝明誠が、昨年の全国総体と選手権で3位となった実力を見せつけた。浜松学院にダブルスコアの100点ゲーム。Cのボヌ・ロードプリンス・チノンソ(2年)が両チーム最多27得点すれば、エースのSF赤間賢人(3年)も3点シュート2本を含む18得点でチームに勢いを与えた。守護神ロードプリンスはゴール下もきっちり守り、果敢にリバウンドを奪った。2年連続王座の視界は良好だ。