混合ダブルスで加藤未唯(28=ザイマックス)ティム・プッツ(ドイツ)組が、アーディラ・スーチャディ(インドネシア)マトヴェ・ミドルコープ(オランダ)組を7-5、6-0のストレートで破り、決勝進出を決めた。昨年大会でオランダ選手と組んで優勝した柴原瑛菜に続き、2年連続で日本人選手の決勝進出となった。

第1セット(S)を接戦の末にもぎ取ると、第2Sは勢いそのままに1ゲームも与えず。6ゲームを連取して約1時間で勝利した。

加藤は試合後にプッツと抱き合うと、もう1人の相棒の元へと駆け寄った。この日の対戦相手、スーチャディとコート越しに言葉を交わし、熱い抱擁を交わすと、自然と笑みがこぼれた。「準々決勝に比べたら気持ちは入っていた。対戦相手がパートナーで、お互いにいい試合をしようと声をかけ合って、それも助けになった」。4日の女子ダブルス3回戦。加藤の返球がボールガールの頭部に直撃し、危険な行為とされて失格となった。涙を流してコートを後にする際、抱きしめてくれたのがスーチャディだった。

試合前にはSNSを通し「私の素晴らしい友人であり、良きライバル」と、健闘を祈り合ったパートナー。支えてくれた仲間の分も、という思いも胸に、4大大会初優勝を目指す。

◆放送 全仏オープンテニスはWOWOWで連日生放送。WOWOWオンデマンドでは日本人選手の試合が全試合ライブ配信される。