世界ランキング4位の日本が、福岡大会で開幕2連勝を決めた。同じくパリ切符を手にしている同12位のドイツにフルセット勝利。左のエース西田有志(24=パナソニック)が石川祐希(28=ペルージャ)と並ぶチーム最多21得点を挙げ、存在感を示した。

パリ本番で同組に入る可能性もある相手を逆転で押し切り、次戦は7日、世界1位のポーランドと対する。

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西田がほえた。最終第5セット(S)、2点リードの8-6。左腕を振り切ってスパイクをたたき込んだ。コート内を駆け回って喜びを爆発。勝負どころで決めきって、流れを一気に引き寄せた。最終盤にも打ち切って、マッチポイントを奪取。勝利への潮目で存在感を示し続けた左のエースは「やりたいことをやってしっかりとラリーにつなげられた」と胸を張った。試合後は、詰めかけた7722人の観衆へ「皆さんもハラハラしたと思いますけど、僕たちもハラハラしてました」と冗談っぽく笑いかけて会場を沸かせた。

相手は、昨秋の五輪予選でイタリアやブラジルなど強豪を退けてパリ切符をつかんだドイツ。第1Sを幸先よく先取するも、厳しいサーブに苦しめられ、2セット連続で奪われた。それでも第4Sを奪い返した勢いで、第5Sもとって逆転勝ち。注目される石川、高橋藍を尻目に「2人がフォーカスされてるけど、彼らだけのチームじゃない。自分たちも存在価値を見いだしていかないと」と目をぎらつかせる男が、その石川と並ぶチーム最多21得点で勝利に導いた。パリで同組に入る可能性もある敵を押し返してもぎ取った1勝は、本番に向けて大きな意味を持つ。

次戦は7日、世界ランキング1位のポーランドと戦う。西田は「ここで勝つことが、自分たちが一番得られる経験だと思う。自分たちのバレーが通用するということを見せたい」。ホーム福岡で2連勝。メンバーも代えながら臨む大会で「誰が出ても強いチーム」を示しつつある。苦しい展開から巻き返して得た自信。この勢いで突き進む。【竹本穂乃加】

“完全体”男子日本、五輪の強敵ドイツとのフルセット激闘制し連勝/VNLライブ詳細