値千金のシュートで連敗を3で止めた。仙台89ERSがサンロッカーズ渋谷に84-75で逆転勝利をあげた。今季横浜BCから加入した杉浦佑成(30)が第4クオーター(Q)残り8分30秒で3点シュートを決め逆転に成功。さらには2点差に迫られる中、またもや3点シュートを決め突き放した。チームは勝率5割以上をキープ、勢いそのまま2日もSR渋谷を迎え撃つ。

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猛追で逆転勝利した。第4Q残り8分30秒、カルバーからのキックアウトを受けた杉浦がコーナーから3点シュートを放つ。「打った瞬間入ったなと」。試合開始当初を除き、初めてリードを奪った。さらには2点差に詰めよられたクラッチタイムにも、今度は中央からフリーで3点シュートを決めた。「出たらアグレッシブにいこうと思っていたので、チームに貢献することができてよかった」と安堵(あんど)した。

新天地でのプレーに意気込んでいた杉浦だったが、開幕約10日前にコンディション不良となり、別メニューでの調整を余儀なくされた。先月11日の第2節から実戦復帰するも「なかなか自分らしいプレーができなかった」。プレータイムも伸び悩んでいた。

その中でも「タフにやっていこうと思いました。インテンシティ(強度)の高いディフェンスができれば、ちゃんと評価をしてくれる」とチームが重要視している守備面に磨きをかけてきた。この日は、今季最長23分33分コートに立ち輝きを放ったが、試合後には「まだかっちり来てなくて」と、シュート練習をする杉浦の姿があった。

この逆転勝利はチームにとって大きい。5勝2敗と開幕ダッシュに成功した直後に3連敗。いずれも僅差で競り負け、フラストレーションもたまっていた。3連敗後にダン・タシュニーへッドコーチ(44)は「もう1個やろう、もう1個のプレー」と選手たちにハッパを掛けたという。「それを受けて選手たちがしっかりと、第3Q残り5分から一段階ギアを上げてくれたことが結果につながったと思っていますし、やりきってくれた過程を非常に誇りに思います」。今日もホームで白星を重ね前進していく。【高橋香奈】

 

◆杉浦佑成(すぎうら・ゆうせい)1995年(平7)6月24日生まれ、東京都出身。福岡大大濠から筑波大に進学。インカレ3連覇に貢献した。SR渋谷の強化指定選手となり、その後、島根、三遠、滋賀、横浜BCに所属した。ポジションはスモールフォワード。196センチ、95キロ。

 

○…来日最多の21得点と4アシスト、6リバウンドの活躍を見せたセルジオ・ダーウィッチ(29)は「自分がアグレッシブに得点を取ることができればチームも活気づくという思いで今日は戦ったので、負けを止めることができて本当に良かったです」と力を込めた。「他のリーグに比べてプレッシャーの度合いの高いBリーグにも慣れてきたところです」と話した。