南アフリカがシリル・ラマポーザ大統領(66)からの電話に発奮した。

同点の16-16で迎えた後半36分、SOポラードが勝ち越しのPGに成功。イングランドとの決勝(11月2日、横浜)に進んだ。試合後、エラスムス監督、フランカーのコリシ主将が出席した、記者会見の一問一答は以下の通り。

-大統領から昨日、電話があったそうだが、プレッシャーにはならなかったか

コリシ 驚きました。電話が大統領からかかってきた。特別なこと。時間をわざわざとって、健闘を祈ってくれた。テレビのスクリーンでも、いろいろなメッセージを表示してくれていて、(国民が)本当に応援してくれているのをうれしく思う。準決勝に全力を尽くす中で、ミスをすることもあるかもしれない。だが、コーチもミスをすることを踏まえた上で指導してくれる。流れが相手にいったりすることもあるが、そのプレッシャーをうまく扱うことができた。

-ウェールズに対して前回負けていた

エラスムス監督 4連敗していたが、4回、ウェールズに負けて経験を積んだ。それが言える。(ウェールズの戦いを)シックスネーションズ(欧州6カ国対抗)で分析をして、相手を絞め殺すようなチームと分かった。今日もそうなると分かった。見ていて興奮するような試合じゃなかったかもしれない。けれど、最初から照準を定めて、プランを実行した。

-決勝はイングランド

エラスムス監督 私たちはイングランドのようにお金がない。イングランドはおそらく一番、選手層が厚い。(18年春の監督就任後)私たちは海外ベースの選手を使ったり、いろいろな変化をしないといけなかった。そうして(各チームの関係者などに)話しかけたら、かなり協力してくれた。びっくりした。だからこんなに早く、チーム作りができた。決勝がどうなるか、見てみましょう。思ったよりチームをしっかり作れたのか、決勝で分かる。

コリシ (決勝は)大きな意味を持っている。我々は本当にハードワークをしてきた。決勝が楽しみ。(前回優勝した)2007年。あんなに国が一丸になったことはなかったと思う。