日本(世界ランキング14位)が、過去10戦全敗のイングランド(同6位)に22点差で敗れた。

前回大会準優勝のグループ最強チームで、過去に優勝1回、準優勝3回の相手を苦しめた。勝負を分けたのは「頭」だった。

SO松田力也(29=埼玉パナソニックワイルドナイツ)のPG4本で12-13。1点差と肉薄していた後半16分に勝負の分かれ目があった。相手SOフォードのパスを途中出場のプロップ・スチュアートがこぼし、プロップのマーラーへ。頭に直撃してボールが前に転がった。

ここで「ノックオン」と判断してしまったのか、日本のフィフティーンは足を止める。一方のイングランドはフランカーのローズ主将が中央で拾い、半信半疑ながらも、ゆっくり進んでインゴールへ楕円球を置いた。

主審が両手で「T」を作って試合を止め、TMO(テレビジョン・マッチ・オフィシャル=ビデオ判定)へ。結果、スチュワートがこぼしたボールは「後方」へのものと認定された上、マーラーには頭だけ当たっていたため「ノックオン」の反則は成立せず、相手のトライが認められた。

競技規則でノックオンは「手または腕」から離れたボールが地面についた場合、認められるため、頭は適用外だった。これで12-20となった後、劣勢に傾き、引き離された。

“ヘディング”による“アシストパス”が相手にとって好位置へ転がる不運な失点だったが、プレーを止めてしまったことも含め、悔やまれるワンシーンとなった。

SNS上では「頭ノックオンが決定的だった。珍プレーで負けるの悔しい」「頭ノックオン見たの初めて あれはアンラッキー」「頭ノックオンで糸切れた感ある」などの投稿が相次いだ。

また、疲れのたまる後半に日本のハンドリングエラーが増加した情勢も含め「ノックオン」がX(旧ツイッター)のトレンドランキングで一時1位に浮上する時間帯もあった。

【実際の動画】史上最も変わったトライ? イングランド-日本戦での“ヘディングアシスト”