体操女子の12年ロンドン五輪代表で20年東京五輪・パラリンピック組織委員会理事を務めている田中理恵さん(29)が結婚したことが2日、関係者への取材で分かった。1日に婚姻届を出した。相手は芸能界やスポーツ界の著名人ではないという。

 田中さんは和歌山県出身。6歳で体操を始めた。和歌山北高時代は無名だったが、日体大に進学し、女性選手としては珍しく大学院に残って競技を続けて才能が開花した。10年世界選手権では日本女子初のエレガンス賞に輝いた。12年ロンドン五輪では、兄の和仁氏、弟の佑典(コナミスポーツ)と体操で日本初となる3きょうだいでの出場を果たし、団体で8位入賞、個人で16位の成績を収めた。13年に現役引退を表明してからは体操の普及や後進の指導に力を入れ、日体大助教やスポーツキャスターとしても活躍している。

 日体大研究員だった13年1月にはファッションショーに出演し、ウエディングドレスを披露。結婚相手の理想像について「優しい人がタイプで、スポーツ選手の方がいいです」とし、結婚の時期について「5年以内で頑張りたい」と話していた。