フィギュアスケートの安藤美姫(トヨタ自動車)が日本時間25日開幕のグランプリシリーズ第1戦、スケートアメリカ(米エバレット)で今季初戦を迎える。

 連覇を目指した3月の世界選手権は脚の故障で途中棄権。昨季は悔し涙で終わった。ふがいない自分に、現役引退も考えたが、もう吹っ切れた。「今は一からやり直せている。きれいに、力強く、自分らしく滑りたい」。復活を期す20歳のシーズンが始まる。

 23日の公式練習で、昨季より絞られた体が軽快に宙を舞った。大技の4回転、2種類の3回転-3回転、2回転半-3回転の連続ジャンプを次々と成功させ、本番での好演技を予感させた。

 「五輪で4回転をやるには、今季の初めから4回転に臨む気持ちの持っていき方をやらなければいけない。たとえ状態が悪くても」。来季のバンクーバー五輪でメダルを狙うための鍵となる大技に、今季は全試合で挑むと明言している。

 大会前はスケート靴が足に合わず悩んだが、すぐに気落ちした以前とは違う。今季のテーマは「空、心、美」。空のように広い心を持ちたい。心から滑りたい。人としてもスケーターとしても美しくいたい。3文字に込めた願いを胸に、銀盤に立つ。