<フィギュアスケート:スケートアメリカ>◇2日目◇20日(日本時間21日)◇米ワシントン州ケント
SPは世界歴代最高点で1位だった羽生結弦(宮城・東北高)はジャンプの転倒が相次ぎ、243・74点の2位に終わった。
17歳のホープ羽生が一夜にして天国と地獄を味わった。世界最高点で世界を驚かせた前日のSPから一転、屈辱にまみれたフリーとなった。「こんなもんですよ、まだ自分は」。自嘲気味に話す姿に、悔しさがにじんだ。
SPでは余裕を持って決めた冒頭の4回転トーループで転倒。「集中力が乱れた」と直後の4回転サルコーでも尻もちをついた。終盤にも体を大きく投げ出す大転倒。最後はスピードも鈍り、ヘロヘロ。演技を終えると首を横に振り、力なく両膝に両手をついた。
失敗の理由は心理面。直前の6分間練習でジャンプの失敗が続き「いろいろな選手のことが目に入った」と我を失った。オーサー・コーチは「会場に長く居続け、考えすぎて消耗した」と、2時間余りあった公式練習後に宿舎に戻さなかったことを悔やんだ。
17歳は重圧に負けたが、引きずる暇はない。11月下旬には地元の宮城で、GPファイナル出場を懸けたNHK杯が待つ。「勝つしかない。相手が高橋(大輔)さんだろうが、絶対勝ちたい」と気持ちを奮い立たせた。


