出てこい、若鯉たち! 広島佐々岡真司監督(54)が、若手野手の台頭を期待して、ゲキを飛ばした。チームは8日からオープン戦の阪神2連戦を甲子園で戦う。首脳陣はこのカードまで、若手主体で戦う構想を練っており、カード後に1、2軍の選手入れ替えを示唆。残留か、降格か-。若手戦士のサバイバルとなる2連戦の幕が上がる。

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若手主体で打線を組んでいるオープン戦は6試合で12得点。1試合の平均得点はわずか2点にとどまる。若手がメインとはいえ、苦しい試合が続いている。チームは8日から甲子園で阪神戦を2試合予定しており、佐々岡監督は「甲子園までは、(若手を)見ながら、そこから(入れ替えを)考える」と若鯉たちに最終試験の場を与えた。

当落線上の選手たちは、サバイバルの2試合を前に奮い立った。オープン戦6試合はすべて途中出場で、6打数無安打の3年目韮沢は「キャンプから結果を出せていない。本当に勝負の毎日。なんとか結果を出したい」と意気込んだ。春季キャンプからここまで1軍に同行している育成3年目の持丸は「ずっと支配下(選手)登録を目標にしてきた。ここで負けるわけにはいかない」と生き残りに闘志を燃やす。同じく育成2年目の二俣も直近3試合9打席で安打がなく、結果が求められる。指揮官は「技術もあるだろうけど、メンタル面で『やらなきゃいけない』とか考えると(いけない)。オープン戦と1軍の公式戦のプレッシャーは違う。そういうところ(気持ち)が課題」と、強い精神を持つ選手の台頭を望んでいる。

2軍では長野や松山ら実績組のほか、上半身コンディション不良で出遅れた坂倉も控えている。坂倉は6日の2軍教育リーグ中日戦(ナゴヤ)で右翼にソロを放つなど、調整は順調で1軍昇格が秒読み態勢だ。

阪神は西勇、伊藤将、秋山ら実績豊富な投手が登板予定。1軍レベルの投手から結果を残すのはどの選手か。残留か、降格か-。サバイバルを左右する2連戦が始まる。【前山慎治】