阪神が今季最多19安打で13得点を奪い、「大山ショック」を吹き飛ばした。大勝で2位巨人に2・5ゲーム差まで迫った。

この日、大山悠輔内野手(27)が近親者の新型コロナウイルス陽性判定で濃厚接触者となり、特例2022の対象選手として出場選手登録を抹消された。チームトップの19本塁打、63打点を記録している主砲が離脱したショックを、チーム一丸となって乗り切った。

まずは1回1死二塁、3番近本光司投手(27)の中前適時打で先制した。近本は続く4番佐藤輝明内野手(23)の三塁内野安打で一塁から三塁に好走塁を決め、さらに好機を拡大した。1死一、三塁からは5番ジェフリー・マルテ内野手(31)の右前適時打で2点目。さらに併殺崩れの間に3点目をもぎ取り、試合の主導権を握った。

打線は2回も3安打2盗塁に適時失策も絡んで3得点を奪った。右足コンディション不良で2軍調整を続けていたマルテはこの日、出場選手登録をされたばかり。49日ぶりの1軍復帰戦では、2回2死三塁でも2打席連続タイムリーとなる左前適時打を決めた。

6点リードの3回2死二塁では1番中野拓夢内野手(26)が左前適時打を運び、早くもチーム10安打目となる猛打賞を記録。中野はこの一打で球団7人目となる「ルーキーイヤーから2年連続100安打」を達成した。6回には自身プロ2度目の1試合4安打となる右中間三塁打を放ち、暴投の間に8点目のホームを踏んだ。

9点リードの8回には途中出場の植田海内野手(26)が今季初安打を適時打で決めて10点目。さらに7番山本泰寛内野手(28)のこの日4安打目となる中前適時打で11点目。8番坂本誠志郎捕手(28)にも左越え2点二塁打が飛び出し、先発野手全員安打を達成した。

先発した西勇輝投手(31)は大量援護にも恵まれ、今季初の巨人戦マウンドで8回4安打無失点。自身2連勝となる6勝目(6敗)を手にした。

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