WBA世界スーパーフライ級王者井岡一翔(34=志成)が初防衛に成功した。WBAの本拠地ベネズエラから来た「刺客」同級6位ホスベル・ペレス(28)の挑戦を受け7回2分44秒、KO勝ちを収めた。プロ通算31勝目、スーパーバンタム級4団体統一王者井上尚弥(30=大橋)と並んでいた世界戦通算勝利数も22勝に伸ばして単独トップとなった。
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井岡一翔 | ○ | 7回2分44秒 KO | × | ホスベル・ペレス |
試合経過
1回
最初に井岡がジャブをヒット。顔の前でガードを固める井岡に対し、ペレスのガードはあごの下。井岡はていねいにジャブを突きながら距離感を測る。終盤は激しい打ち合いで井岡はアッパーを連打する。
井岡10-9ペレス
2回
ペレスが積極的に前へ出る。左右ボディーから強い右フックで井岡をひやりとさせる。ペレスはさらに右のオーバーハンドから左フック。防戦の井岡だが前傾姿勢でガードを固め、しっかりかわす。
井岡9-10ペレス
3回
ペレスが距離を詰め、ボディーかれの連打。井岡も負けじとボディーを打ち返し、ペースをつかみ返す。さらに右のオーバーハンドを連打からのボディー攻めにペレスはいやがるそぶりを見せる。
井岡10-9ペレス
4回
ペレスが出てきたところを狙い、井岡がショートカウンターをヒット。井岡がロープに詰めて連打。左ボディーを突き刺し、ペレスの腰が一瞬、折れ曲がる。
井岡10-9ペレス
5回
ボディーを打たれたくないペレスはジャブを打ちながら足を使って距離を置く。井岡はプレッシャーをかけながら、距離を詰めてボディー狙い。ペレスも負けじと強いパンチを放つ。井岡はボディー攻めからカウンターの左フックでダウンを奪う。立ち上がってきたところカウンターの右ストレートで2度目のダウン。カウント中にゴングに救われる。
井岡10-7ペレス
6回
井岡が強烈な右ストレートを見舞う。さらにロープに詰めてボディーへの連打。無理はせず、じわじわ圧を駆けながら追い込む。
井岡10-9ペレス
7回
井岡は間合いを詰めるだけでパンチを出さず。一発逆転を狙うしかないペレスは大きなパンチを振り回す。残り30秒、井岡の右カウンターに膝をついたペレスは立ち上がれず10カウントが数えられる。KOで初防衛を飾った。
試合前
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