大会初日(9日)の女子400メートルで優勝した常盤木学園・竹内心良(3年)が女子200メートルを25秒63で制して個人種目2冠。さらに400メートルリレー、1600メートルリレーでも優勝メンバーとして快走し、大会4冠に輝いた。男子200メートルでは、同100メートル王者の築館・鵜沢飛羽(3年)が20秒94で2冠獲得も、目標とする日本選手権の参加標準記録(20秒80)突破には届かなかった。

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常盤木学園・竹内が3レースでフル快走した。200メートル決勝は力が入って前半に出遅れたが、昨年の全国高校総体や茨城国体などの大舞台を経験した実力者は冷静だった。「いつも後半で巻き返している。いつも通り走れればいける」。後半は得意の加速で追い上げ、終盤に逆転してゴール。「競っていたけど、1位でゴールできたのはうれしい」と喜んだ。

同レースの約1時間半後に行われた1600メートルリレーでは2走。日下あやな(2年)から1位でバトンをもらうと、「良い流れのまま3走の(佐藤)美里(2年)に渡せれば」と、2位以下を突き放した。佐藤とアンカー守屋憧里(しゅり、3年)もリードを守り、唯一の3分台となる3分48秒18で頂点に立った。

今後は10月に広島で開催される「全国高等学校陸上競技大会2020」への出場を視野に入れる。「出場するなら400メートル。54秒90は切りたい」と高みを見据えた。【相沢孔志】