大回転の第1戦が行われ、女子座位で18年平昌パラリンピック金メダリストの村岡桃佳(24=トヨタ自動車)が2分8秒11で優勝した。1回目に1分4秒82でトップに立ち、2回目は1分3秒29とさらにタイムを上げて、2位に8秒以上の差をつける完勝だった。

「1本目のスタートが遅れて、ちょっと気持ちが切れそうになったのですが、いざスタートハウスに入るとスイッチが入って、切り替えることができました。自分の中では、今できる精いっぱいの滑りができたかなと思います」

平昌パラで合計5つのメダルを獲得した村岡は、車いす陸上との二刀流に挑み、今夏の東京パラと来年3月の北京パラで夏冬連続出場を目指している。9日に同会場で行われた国際パラリンピック公認レースのスーパー大回転で、2季ぶりのスキー実戦復帰を優勝で飾っている。

男子座位は森井大輝(40=トヨタ自動車)が、同立位は三沢拓(33=SMBC日興証券)が制した。

森井大輝の話 雪質が目まぐるしく変わる難しいコース状況のレースで勝つことができ、とてもうれしく思う。レースだからこそ出てくる課題があるので、そういった課題をひとつずつ、次に向けてつぶしていきたいと思う