東京五輪で金メダルを獲得したソフトボールの日本代表が13日(日本時間14日)、1年ぶりの国際大会で米国に敗れた。「ワールドゲームズ」第7日が米アラバマ州バーミングハムで行われ、ソフトボール決勝で日本は米国と対戦。2-3で敗れて、五輪に続く金メダル獲得を逃した。

「五輪金メダリストらしい試合をしたい」。壮行会で宇津木麗華監督が話していた通り、新生日本代表は強さを見せつけて決勝に進んだ。東京五輪で金メダル獲得に貢献した投打「二刀流」の藤田倭、新エースの後藤希友らの活躍で危なげなく決勝に進出。米国も順当に決勝に進んできた。

藤田とアボットの投げ合いで始まった試合は、2回裏に米国が3点を先制。日本は3回に内藤実穂、5回に坂本結愛の適時打で詰め寄ったが、1点届かなかった。それでも、多くのファンを集めたスタンドは緊張感のあるライバル同士の対決に盛り上がっていた。

非五輪競技、種目によって4年に1度行われる国際競技大会「ワールドゲームズ」。非五輪とはいえ、東京五輪で実施されたソフトボールや空手、24年パリ五輪競技のブレイクダンスなども行われ「もう1つの五輪」「第2の五輪」などとも呼ばれている。

国際オリンピック委員会(IOC)との関係も深い。大会は第3回(1989年)からIOCの後援を受けて行われており、国際ワールドゲームズ協会(IWGA)とIOCは提携関係にある。さらに、IOCが14年12月に発表した「アジェンダ2020」では「IOCとIWGAはスポーツプログラムの構成および評価に関して協力する」とされた。つまり、ワールドゲームズが五輪の競技、種目決定に大きく関与しているのだ。

もともと、ワールドゲームズには「将来の五輪入り」を目指す競技が多く参加している。バドミントンやテコンドー、トライアスロンなどもこの大会での「テスト」後に五輪入りしている。この大会でのアピールが、五輪への道につながる。

ソフトボールは1996年のアトランタ大会で五輪競技となり、2008年の北京大会まで行われて除外。昨年の東京大会で開催都市提案による追加種目として五輪に戻った。24年パリ五輪の不採用で、次に目指すのは28年ロサンゼルス五輪での復活。野球・ソフトボールが盛んな米国での五輪復帰に望みを託す。

そのためにも、同じ米国で行われる今大会は絶好のアピールチャンスだった。「(除外された)北京の後もそうだったように、希望を捨ててはいけない」と宇津木監督は話したが、ライバルも多い。開催都市提案による追加種目が決まるのは来年、どんな競技が「ロスの新顔」になるのだろうか。(ニッカンスポーツ・コム/記者コラム「OGGIのOh! Olympic」)