<全国高校総体:サッカー>◇1回戦◇2日◇山梨・韮崎中央公園陸上競技場

 2人の守護神がチームを救った!!

 6年ぶり出場の東海大翔洋(静岡)はPK戦の末、3-0で東海大三との「系列校対決」を制した。先発のGK市川泰成(2年)はピンチで再三のビッグセーブを見せると、途中出場のGK西垣拓海(2年)はPK戦で3本連続セーブ。県大会準々決勝から続く必勝パターンで初戦突破を果たした。今日3日の2回戦は開催県の山梨学院と対戦する。

 東海大翔洋の「勝利の方程式」がこの日も決まった。先発したGK市川は前半31分、1対1のピンチを左手1本ではじくと、後半13分には至近距離のシュートを右手1本でセーブ。70分間無失点に抑え、ロスタイムにGK西垣と交代した。県大会も準々決勝から3試合連続のPK勝ち。延長戦がなく、即PK戦の全国でも市川-西垣の“必勝リレー”で勝負に出た。

 バトンを受けた西垣は「市川が頑張っていたので何としても止めたかった」。相手1人目のシュートを完璧に反応すると、2人目も体に当ててセーブする。3人目は右手1本で防いだ。キッカーは3人がきっちり決めて勝負あり。県大会準々決勝から続くPK戦での不敗神話を4に伸ばした。ベンチで歓喜を迎えた市川は「野球でいうと僕が先発であいつがクローザー。最近の練習では全然ダメだったのに本番に強いですね」と目を丸くして喜んだ。

 2人には強い信頼関係がある。ともに県外出身で親元を離れて同校に入学。普段の練習では良きライバルだが、ピッチを離れれば本音を言い合える親友だ。宿泊先のホテルは同部屋で試合前夜には「2人で頑張ろう」と誓い合ったという。そんな2人に対し、小曽根龍介監督(34)も「市川は満点に近い活躍。西垣もいい仕事をしてくれた」と褒めちぎった。

 今日3日の2回戦は開催県の山梨学院と対戦する。完全アウェーの状況が予想されるが、市川は「しっかり体を張って止めたい」。西垣も「出る機会があれば頑張ります」と意気込んだ。強豪に立ち向かう翔洋には最後のとりでが2人もいる。【神谷亮磨】