2月の4大陸選手権で優勝し、世界選手権初出場の三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)が59・59点の15位と出遅れた。

 冒頭のルッツ-トーループの連続3回転ジャンプを成功させ、演技終盤までほぼ完璧な演技。だが、最後の3回転フリップが2回転となり、そのまま転倒という落とし穴が待っていた。

 演技後、いつもは明るい三原の表情が消えた。ぼうぜんとし、初の世界選手権の重みを感じた。「あまり感じたことのない緊張を感じた。最後のフリップは跳び急いだのが原因」。今大会は18年平昌五輪の出場枠がかかった大一番。4大陸選手権で記録した66・51点に及ばず、声のトーンは低かった。

 五輪出場枠は世界選手権に出場する日本勢3選手のうち、上位2人の順位の合計が13以内なら、最大枠3を確保することができる。「15」という厳しい数字が突きつけられた三原は「(今季の中で)一番いいシンデレラになれるように、気持ちを切り替えて臨みたい」と、31日のフリーで演じる「シンデレラ」での巻き返しを誓った。