ラグビートップリーグのヤマハ発動機が9日、磐田・ヤマハスタジアムで第4節のリコー戦に臨む。今季ホーム開幕戦で、選手たちは、前節サントリー戦に惜敗したショックを振り払う決意だ。リーグ残り10戦で6戦がホーム戦。そのアドバンテージを生かすべく、まずはリコーを倒しにいく。

 ヤマハ発動機が、リーグ第4節でホーム開幕戦を迎える。対するリコーは、昨季新人王のNO8松橋周平(23)、2015年W杯イングランド大会で活躍したフランカーのマイケル・ブロードハースト(30)らタレントをそろえる。昨季は過去最高の6位で今季は2勝1敗。警戒するヤマハ発動機の清宮克幸監督(50)は「(リコーは)勢いに乗らせないことが大事。ホーム開幕戦は選手にとって気合が入る。試合に向けていい緊張感で練習できた」と話している。

 前節のサントリー戦では、試合終了のホーンが鳴った後に逆転トライを許し、24-27で惜敗した。だが、13回のスクラムでは成功率100%を誇った。試合後、清宮監督は「自信を持って1歩先に進める敗戦だった」と言った。その言葉通り、選手たちは練習でも気迫のこもったタックルを見せるなど、優勝に向けて気持ちは切れていない。

 通算101試合目のFB五郎丸歩(31)は「敗戦から何を学ぶかが大事だと監督からも言われている。新しい選手も起用されるので、またチームが成長できる良い機会」と言った。自身は2季ぶりのチーム復帰で、ホーム試合は630日ぶりだ。「帰ってきたなと感じる。観戦にちょうどいい気候なので、満員になって欲しいですね」。

 新戦力のSOマット・マッガーン(24)は、初先発初出場する。昨季、スーパーラグビーのブルーズでプレーしたマッガーンは「待ちに待った試合です。チームのためにプレーして勝利に貢献したいです」と気持ちを高めていた。【大野祥一】