世界ランキング6位の日本は、同4位で前回大会覇者のブラジルに3-2で競り勝ち、2勝1敗とした。7月のワールドグランプリでも破っており、ブラジル戦連勝は87年以来、30年ぶりとなった。

 08年北京から五輪連覇の格上ブラジル相手に苦戦も予想されたが、粘り強くフルセットに持ち込み、最後は押し切った。中田監督は1-3で敗れた6日のロシア戦終盤、配球に工夫が見られなかったセッター冨永の力不足を指摘したが、この日は「ライトをうまく使っている。今までと違うトス回しをしている」と発言。もつれた試合の中で、トスに幅をもたせようとする姿勢を評価した。

 冨永は国際経験が少なく、今は苦悩の連続。第2セットは24-21とマッチポイントを握りながら逆転されており「レフトに偏らない選択もある」と反省。相手に的を絞らせない多様なトスでチームをコントロールしていく。