テニスのジャパン女子オープンが現役最後の大会となる元世界ランキング4位で46歳の伊達公子(エステティックTBC)は11日、シングルス1回戦(12日)に備え、会場の東京・有明テニスの森公園で奈良くるみ(安藤証券)を相手に調整した。昨年2度も膝を手術した左脚が細くなり、痛みが出ている右肩を気にするしぐさも見せた。

 強い日差しが照りつける中、伊達はラリーの練習を終えると「きつい」と言いながらも表情は明るかった。実戦形式でポイントを取られた際も「あー、甘い」と大声を出し、自らを奮い立たせた。動きには往年の切れが見られなかったが、約50人のファンが見守る中でたっぷりと汗を流した。

 主催者推薦出場の伊達は、世界ランキング67位で24歳のアレクサンドラ・クルニッチ(セルビア)と初対戦する。