世界ランク1位のラファエル・ナダル(31=スペイン)が同15位のアンダーソン(南アフリカ)を6-3、6-3、6-4で退けて4年ぶり3度目の制覇を果たし、4大大会歴代2位の16勝目となった。フェデラー(スイス)が最多の19勝。ナダルは優勝賞金370万ドル(約4億700万円)を獲得した。

 4大大会決勝は23度目のナダルが同じ31歳で初のアンダーソンに格の違いを見せつけた。縦横無尽に走って相手のミスを誘い、最後はサーブアンドボレーで決めると両手を突き上げた。勝負どころのネットプレーで重圧をかけ、ブレークポイントの好機も与えず「高いレベルのテニスができた。トップに返り咲くことができてうれしい」と4年ぶりの優勝を誇った。1シーズンで複数の4大大会制覇は今季と同じ全仏オープンと全米の13年以来。左手首などの故障から復活を遂げたサウスポーは「ニューヨークは特別な力をくれる場所」と締めくくった。