新潟県村上市出身で、平昌五輪(ピョンチャンオリンピック)スノーボード男子ハーフパイプ銀メダリストの平野歩夢(19=木下グループ)が20日、県体育協会から「スポーツ栄光賞」の表彰を受けた。2001年に創設された賞で、平野はソチ五輪で銀メダルを獲得した14年以来、2度目の受賞。「自分はまだ19歳。まだまだ、いろいろなチャンスがある。今後ともよろしくお願いします」とあいさつした。

 平野は、4年後の北京五輪で金メダル獲得の期待がかかる。「平昌五輪では悔しい部分など、今後の課題を見つけられた。今後につながる目標ができた」。しかし、具体的な目標は明言しなかった。「(将来への)気持ちの整理はついていないけれど、ご飯を食べて、ゆっくり休む時間をとって、次の行動にどう移るか考えたい」と地元から再スタートを切る構えだった。

 この日は村上市役所訪問、県庁訪問などのスケジュールをこなし「結構、1日バタバタした」。それでもやはり、地元は熟考するのにピッタリの土地だ。「今の自分以上の自分になれる道を見つけたい」。今日21日は、地元村上市の凱旋(がいせん)パレードと報告会に臨む。【涌井幹雄】