国際バスケットボール連盟(FIBA)が16日、日本バスケットボール協会のモニタリングについての会見を都内で行い、タスクフォースコアチェアマンも務める、日本協会のエグゼクティブアドバイザーの川淵三郎氏(82)が、元日本代表らバスケットボール関係者で構成される日本バスケットボール推進協議会に対し「よくもこう言うことを言ってくるなと不思議でしょうがない」と怒りの表情で苦言を呈した。

同協議会はこれまでも日本協会に対し、協会執行部をバスケットボール関係者に戻してほしいなどの要望書を送付。川淵氏は「参考にするに値しない外部団体」と位置づけてきた。しかし同協議会は12日付でFIBAのインゴ・ワイス財務部長(55)に対しても、日本協会のガバナンスやコンプライアンス面を批判し、調査を依頼する旨のメールを送付。

川淵氏は「強化がうまくいってないとか、幹部にBリーグのチェアマンが入っているのがおかしいとか、何でまずいのかわからない質問ばかり。協会とリーグの協働なくして発展はないと思うけどね」と反論した。

メールを受け取ったワイス氏は記載されていたという日本協会のガバナンスへの指摘に対し、「FIBAとしては日本協会のガバナンスにも満足しているし、不足はない」とコメント。

14年の12月には同協議会と会談をしていたことがあることを明かし、「川淵さんはバスケの発展のために、40代のような発想で時代の流れも読めて勉強されている方。あの方たちは120歳くらいの話をしていた。モントリオール五輪とか、64年の東京五輪で止まっていた。日本のバスケットの墓堀役と受け止めている」と語気を強めて批判した。