フィギュアスケート女子で全日本選手権2連覇中の紀平梨花(19=トヨタ自動車)が、22年北京五輪代表最終選考会となる今季の同選手権(22日開会式、23~26日、さいたまスーパーアリーナ)を欠場する意向を固めたことが20日、複数の関係者の話で分かった。右足首故障からの回復が間に合わなかった。代表選考において同選手権への参加は必須で、初の五輪は絶望となる。男子は、五輪2連覇の羽生結弦(27=ANA)が出場する見通しであることが分かった。

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フィギュアスケート北京五輪代表選考

シングルは男女ともに最大3枠を確保しており

(1)全日本選手権の優勝者が1人目

(2)全日本2、3位、GPファイナル出場権獲得者(中止を受けて修正)、全日本終了時のISUシーズンベストスコア上位3名、の中から2人目

(3)最後に(2)で漏れた選手に、ISU世界ランキング上位3人などの条件を満たした候補を加え、総合的に判断して3人目を決める。

全日本出場は原則必須だが、過去に世界選手権3位以内の実績を持つ選手が負傷等でやむなく参加できない場合の救済措置もある。男子は羽生が条件を満たしているが紀平には当てはまらず、今季も全休のため全日本に出るしかなかった。