国内トップの各8選手による日本一決定戦が全7階級で行われ、3月のグランドスラム(GS)パリを制した永山竜樹(25=了徳寺大職)が初戦で敗れる波乱があった。

開始2分45秒ごろ、青木大(27=日体大)に隅返しで技ありを取られた。指導2つを奪って内容は押し返したが、残り12秒、起死回生の技ありが取り消され、力尽きた。

取材エリアでは冒頭、言葉が出なかったが「相手の得意な組手にしてしまいました。やりづらいのは試合の前から分かっていたんですが、思ったより間合いを詰められなくて苦戦しました」と振り返った。

昨夏の東京オリンピック(五輪)で金メダルを獲得した高藤直寿(28=パーク24)は指導3を奪っての反則勝ちで順当に準決勝へ。ライバルとの決勝での対戦ならず、永山は「それ(当たりたい思い)もあったんですけど、特に意識はしてなくて。目の前の選手に勝つことを意識してやっていました」と悔しがった。

目指す24年パリ五輪(オリンピック)へ向け「まず組手の強化をしたい。悪くはなかったと思うけど、まだまだ。目の前の試合、1つ1つ勝っていくことが大事」と自らに言い聞かせるように話した。【木下淳】