B1仙台89ERSの小林遥太(31)が、古巣との対戦を待ち望んでいる。チームは1日、4、5日にホームで行われる名古屋ダイヤモンドドルフィンズ戦に向けて練習。前節滋賀レイクス戦に続き、古巣との連戦となった小林は「ものすごく楽しみな一戦です」と語った。チームは現在3連勝。名古屋Dをよく知る司令塔が好調のチームを率いて、さらなるビッグウエーブをつかむ。

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チームは昨年10月29日の天皇杯3次ラウンドで名古屋Dと対戦。だが、小林は同26日のA東京戦で負傷、脳振とうと診断され、その試合には帯同しなかった。だからこそ、移籍後初対決となる週末を心待ちにしている。小林は「去年まで一緒に戦ってきたので、不思議な感じはしますが、試合になったら敵同士。バチバチやっていきたい」と力を込めた。

名古屋Dは現在、25勝9敗で西地区4位。1位から4位までのゲーム差が「2」という混戦模様の西地区を戦う強豪だ。1試合の平均得点は87・6と、堂々のリーグ1位。小林も「(名古屋Dは)オフェンスが主体で、その攻撃力はBリーグの中でも1、2を争うくらい爆発的」と認める。高い攻撃力を、ディフェンス主体の仙台が、どのように止めるかが勝敗の鍵となる。小林はなかでも同じPGの斎藤拓実(27)を警戒。小林は「(斎藤)拓実はシュートもドライブもパスもある。彼に好き勝手やられてしまうとゲームを支配されてしまう。まず、そこをストップすることが課題」と気を引き締めた。

9連敗を脱して3連勝のチーム同様、小林も前節は2試合で20得点9アシストと好調だ。「9連敗の時と比べて雰囲気がいい。光が見えてきた感じがします。この光をふさがないように、どんどん勝って自信をつけていきたい」。古巣相手に再度躍動し、チームを勝利に導く。【濱本神威】

■好調実感、岡田泰希

1月2日広島戦でキャリアハイに並ぶ21得点をマークした岡田泰希(23)は「この試合で21点取れたことは自分の中で大きかった」と今季の転機になったと振り返った。21得点を自信に同13日の「B.LEAGUE ASIA RISING STAR GAME」では3P8本を含む両軍最多の26得点をマーク。同22日富山戦では延長で3Pを2本決めて勝利を引き寄せるなどさらに自信を深めた。ここ3試合は3点シュートを1本以上決めるなど好調を実感。名古屋D戦でも勝利のキーマンとなる。