男子日本代表(世界ランキング5位)が、パリ五輪切符獲得へ辛勝発進した。初戦で同28位のフィンランドにフルセットの末に勝利。第3セットにマッチポイントを握りながら、そこから2セットを奪われたが、最後は振り切った。この競り合いを教訓に、プールB全勝での五輪本番前年の出場権獲得を目指す。今日1日はエジプト(同19位)と対戦する。

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ミドルブロッカー山内晶大(29=パナソニック)の身長204センチの高さを生かしたプレーがさえた。打点の高いサーブを前後に打ち分け、得意のクイックで存在感を示し、チーム4位の10得点。第5セット、11-12で迎えた場面では相手のスパイクをブロックで阻み、同点として流れを引き寄せた。石川から「山内選手のブロックディフェンスが機能した」とたたえられるプレーで、白星発進に貢献した。

 

◆パリ五輪への道 パリ五輪出場枠は開催国フランスを含む12。五輪予選のW杯バレーは、世界ランキング上位24カ国が8カ国ずつ3組に分かれ、総当たりで対戦。男子はブラジル(プールA)、日本(同B)、中国(同C)で開催され、各組上位2カ国の計6カ国が出場権を得る。残る5枠は、来年のネーションズリーグ(VNL)予選ラウンド終了時(6月)の世界ランキングで決定。日本がW杯バレーで出場権を逃した場合はVNLに出場し、ポイントを重ねてランキングをより上位に上げることが必要。W杯バレーでの大陸別の切符獲得状況も、重要な要素となる。