発足3季目を迎えるラグビーのリーグワンが、今日9日から各地で幕を開ける。ワールドカップ(W杯)フランス大会優勝の南アフリカ、準優勝のニュージーランド(NZ)からは決勝戦に出場した各7人が来日。日本代表メンバー全33人も各チームに在籍しており、熱い攻防が期待される。リーグ戦を経て、上位4チームがプレーオフに進出。決勝は来年5月26日に行われる。2連覇を目指す東京ベイなど、1部全12チームのトピックをワンポイントで紹介する。
■9日12:00 神戸vs三重 ノエスタ
◆神戸(昨季9位)
元オーストラリア代表監督のレニー・ヘッドコーチが改革を進める。世界年間最優秀選手でNZ代表NO8サベア、同国代表109キャップでロックのレタリックが加入。元日本代表プロップ中島イシレリは「ワクワク、楽しそうなラグビーをしようと思う」。
◆三重(昨季2部2位)
W杯でイタリア代表を率いたクローリー・ヘッドコーチが就任。15年W杯日本代表WTB藤田慶和は入団2季目で意欲十分。南ア代表ロックのモスタートは空中戦で存在感。FBバンクスは「昇格できてうれしい。新しい選手にコーチ陣。さらに飛躍したい」。
■9日13:00 相模原vs花園 ギオンス
◆相模原(昨季10位)
昨季はトヨタ、BL東京などを破り、開幕から3勝1敗1分けと序盤で旋風を起こした。W杯戦士不在も、フランカー坂本侑翼のタックルなど見どころ十分。元日本代表プロップ知念雄は「今年も波に乗りたい。昨年以上にハードワークしてきた。足跡を残したい」。
◆花園(昨季12位)
元日本代表監督の向井昭吾氏を指揮官に招へい。元オーストラリア代表の黄金コンビ、SHゲニアとSOクーパーが軸。開幕14連敗を喫した昨季の経験を生かしたい。元日本代表フランカー村田毅は「最初の試合が大事。最初からやったろうと気合が入ってる」。
■9日14:30 BL東京vs静岡 味スタ
◆BL東京(昨季5位)
日本代表NO8リーチ・マイケルが10季ぶりに主将就任。「ソッコー断ったけどプレッシャーに負けた」。NZ代表SOモウンガ、フランカーのフリゼルが新加入。モウンガは「前に見えるもので判断する。スキルを用い、スペースを使って攻撃する」。
◆静岡(昨季8位)
日本代表の強化を担当した藤井雄一郎新監督、唯一無二のスクラムを作る長谷川慎コーチが世界で戦ってきたノウハウ注入。プロップ伊藤平一郎、フッカー日野剛志、フランカー大戸裕矢ら30代の仕事人健在。CTB鹿尾貫太は「いいプロセス、準備ができている」。
■9日14:30 トヨタvsBR東京 パロ瑞穂ラ
◆トヨタ(昨季6位)
NZ代表125キャップのSHスミス、同123キャップのバレットに世界が注目。主将は日本代表をけん引したNO8姫野和樹が務める。19年W杯日本代表プロップの木津悠輔は「(世界的スターに)学ぶことがたくさんある。つながりを開幕戦から出したい」。
◆BR東京(昨季7位)
W杯でブレークした日本代表NO8アマト・ファカタバは大柄で献身的。FBのメイン平、ルーカスらのランにも注目。ビッグネームの補強より積み上げを優先。明大出身で主将のフッカー武井日向は「テーマはブレークスルー。昨季を突破して次のステージに」。
■10日14:30 東京ベイvs東京SG 秩父宮
◆東京ベイ(昨季優勝)
34歳のCTB立川理道が主将、南ア出身のルディケ氏がヘッドコーチでタッグを組んで8季目。入団2年目の木田晴斗ら若きバックスリーに、W杯ウェールズ代表FBウィリアムズの経験が加わる。立川は「追われる立場ではない。もう1度王者になりにいく」。
◆東京SG(昨季4位)
南ア代表WTBコルビ、NZ代表主将でフランカーのケインを補強。日本代表FB松島幸太朗らと融合し、得点力アップが見込まれる。強力なバックスリー形成に田中澄憲監督は「相手からしたら脅威。蹴られた後、どう攻撃するかの選択肢が増える」。
■10日15:05 埼玉vs横浜 熊谷
◆埼玉(昨季2位)
名将ディーンズ監督が10季目の指揮で、鉄壁の防御は健在。プロップ稲垣啓太、SO松田力也らW杯日本代表が11人在籍し、フッカー堀江翔太は今季限りで現役引退。W杯4大会出場の功労者は「もちろん優勝して終わりたい。去年より絶対にいいプレーをする」。
◆横浜(昨季3位)
W杯優勝の南ア代表SHデクラーク、CTBクリエルの存在感は抜群。元日本代表SO田村優が攻撃を組み立て、昨季は周到なトリックプレーも披露。沢木敬介監督は今季も「見ていて楽しいのがラグビーの根底にあるべき。なんかやってやろうかな、と思う」。
◆昨季のリーグワン 開幕戦で前年2位の東京SGに勝利した東京ベイが、リーグ戦14勝1敗1分けでプレーオフ(PO)進出。同決勝で、2連覇を狙った埼玉を17-15で下して初優勝を飾った。強力FWを前へ押し出し、ベスト15に輝いたWTB木田晴斗ら若い力が融合した。4強争いは横浜とBL東京がデッドヒート。南アフリカ代表SHデクラークがけん引した横浜は4位でPOに進み、東京SGを上回って過去最高3位と躍進した。トヨタが6位、神戸は9位と低迷。2部との入れ替え戦で11位東葛が降格し、2部2位の三重が昇格を決めた。


