スノーボードのハーフパイプで招待選手が争う「ザ・スノーリーグ」は2月28日、米コロラド州アスペンで1対1の決勝トーナメントが行われ、男子はミラノ・コルティナ冬季五輪銅メダルの山田琉聖(チームJWSC)が同五輪覇者の戸塚優斗(ヨネックス)との決勝を制して優勝した。女子は五輪4位の清水さら(TOKIOインカラミ)が勝った。
五輪3度の制覇を誇る米国のショーン・ホワイト氏が新設したプロリーグで第1シーズンの第3戦。19歳の山田と16歳の清水は初勝利を挙げた。
五輪メダリスト同士の争いとなった男子の決勝。山田は王者戸塚を破ってこの大会の初の頂点に立っても「運が良かったところもある。新しいルーティンを決められなかった悔しさが大きい」と満足しなかった。
3回のランのうち、2回先取すれば勝ち上がる方式。1回目は1発の技に絞っての対戦を話し合って決め、上回って優位に立った。並ばれて迎えた3回目は先に戸塚が転倒。攻めなくてもいい状況でも独自のルーティンにこだわり「ここで決めるのが目的だった」。自身も完遂はできなかったが、貫く強さを示した。
初の五輪で銅メダルに輝きながら「まだやりきった感じはなかった。気持ちを切り替えて集中して臨めた」という。次戦は生まれ育った札幌市で行われるワールドカップ(W杯)。19歳の成長株は「多くの人に応援に行くと言ってもらえているのでうれしい。地元でも自分らしさを大事にしたランを出せれば」と心待ちにした。
○…男子の戸塚は山田との決勝に敗れても、ハイレベルに技を出し合い「すごく楽しかった」と満足げだった。第1戦優勝、第2戦2位に続く好結果に「安定感が強さにつながっているところがあると思う。自信にもなる」とうなずいた。
この大会は、パイプの両サイドから入らなければいけない独自のルールがあり、技の多彩さが求められる。五輪でも直前に構成を変えて頂点に立った24歳の金メダリストは「この大会がなかったらあのルーティンをやることはなかったし、五輪でも勝てていなかった。感謝している」と成長を実感した。


