<陸上:日本選手権>◇初日◇25日◇広島広域公園陸上競技場

 女子200メートル予選で日本記録保持者の福島千里(北海道ハイテクAC)がトップの23秒30をマークし、26日の決勝に進んだ。 最後の20メートルは、軽く流してフィニッシュした。それでも、福島は速かった。200メートル予選で23秒30。5月にマークした日本記録23秒14には届かなかったが、楽に走って自己2番目のタイムが出た。26日の決勝に記録更新の楽しみが残った。

 「普通に走ったので、特にタイムは意識せず、自信につながるレースがしたかった」と福島。すでに世界選手権参加標準記録B(23秒30)は突破しており、優勝さえすれば即、代表に内定する。だが、参加標準記録A(23秒00)を破ってこそ、世界で戦える可能性が見えてくる。

 すでに100メートルではAを切っており、200メートルを含めてダブル突破+2種目優勝となれば、史上初の快挙になる。「予選よりは、決勝の方がタイムを出していける、出したいな~って思います」。リレーも含めて、今季5度目の日本新は、手の届くところにある。