全日本実業団対抗女子駅伝は15日、宮城県松島町中央公民館前〜仙台市陸上競技場の6区間、42・195キロで行われる。

 前回2位のデンソーは、経歴の異なる4本の柱がまとまり勢いが出てきた。

 長距離区間候補は今季1万メートルで32分ラインに迫った高島由香(25)と水口侑子(28)の2人。主将の高島は興譲館高時に全国高校駅伝優勝のエリートだが、水口は国立大の三重大出身という変わり種だ。

 トラックで世界陸上に2回出場した浅羽加代(30)は、11月に5000メートル15分37秒63を出し故障から完全復調した。佛教大で全日本大学駅伝優勝メンバーだった石橋麻衣(24)がVへのカギを握る。

 石橋は昨年ルーキーながら6区で区間新。3人を抜いてチームの過去最高順位に貢献した。しかし世界陸上代表も期待された今季は、日本選手権5000メートルで6位と敗れた。「完全に壁に当たっています」と話すが、新しいトレーニングに取り組んだり、積極的に海外遠征するなど努力を重ねている。若松誠監督も「挑戦したことが結果に結びついていないが、力は上がっている」と話す。おっとりした京都弁で話すが、気持ちの強さは人一倍で「絶対に負けたくない。気持ちを切り換えてやる」と宮城の地で結果を出す構えだ。