<陸上:高校総体京都府予選>◇最終日◇2日◇西京極陸上競技場◇男子100メートルほか

 男子100メートル決勝で、日本人初の9秒台が期待される桐生祥秀(よしひで、17=京都・洛南高3年)は、10秒31(向かい風0・1メートル)で優勝し、大会3連覇を果たした。昨年、桐生自身が出した10秒35を更新する大会記録で、前日の200メートルと合わせ2年連続の短距離2冠となった。

 閉会式を終え桐生は記者会見に臨み「注目されている分、もっともっと練習を積み重ねて次の大会に臨みたい」と話した。予選は11秒43(向かい風1・9メートル)、準決勝は10秒66(追い風1・9メートル)で進んだ決勝。今大会9本目のレースを無事に終え「ケガなく終えることが出来て良かった」と、チームの総合34連覇に貢献できたこともあり、ホッとした様子だった。

 桐生は4月29日の織田記念国際で、日本歴代2位の10秒01をマーク。日本記録に0秒01と迫る、ジュニア世界記録に並ぶ記録で、9秒台が期待されていた。

 快挙は持ち越され、桐生の次戦100メートル出場は、7日開幕の日本選手権(味スタ)。7日に予選、8日に決勝が行われる。「年上の選手と戦いますが、緊張せず1歩1歩、順位を上げたい」と抱負を語った。

 桐生は、前日は男子200メートルと、同400メートルリレーを制し、今大会3冠目。日本選手権1週間後の6月13日開幕の近畿大会(奈良)出場も決めている。