“5年計画”の第1歩を刻む。陸上の世界選手権(27日開幕、韓国・大邱)に臨む日本選手団の結団式は12日、都内ホテルで実施。女子短距離のエース福島千里(23=北海道ハイテクAC)は「できれば、自己ベストを目指して走りたい。決勝進出は目標だけど、そこまでは見ずに、1本1本を全力で走る」と掲げた。

 壮大な計画の序章になる。北海道ハイテクACの中村宏之監督は「最終目標は16年リオデジャネイロ五輪」と宣言。その上で「その前に2つ(13、15年)の世界選手権があり、来年のロンドン五輪があって、今回はその序章。100と200メートル、どちらがより世界に通用する可能性があるのか見定めたい」と明かした。16年五輪でメダルを取るための大事な1歩になる。

 結団式後は、時間を惜しみ、すぐに北海道へ戻った。「世界のトップにどれくらい近づいているのか、楽しみ」。今の力、未来への可能性を知る大会にする。