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川内3位 再び日の丸目指す/マラソン

3位でゴールし天を仰ぐ川内優輝(撮影・藤尾明華)
3位でゴールし天を仰ぐ川内優輝(撮影・藤尾明華)

<福岡国際マラソン>◇1日◇平和台陸上競技場発着(42・195キロ)

 公務員ランナー川内優輝(26=埼玉県庁)が、瀬戸際で生き残った。結果次第で日本代表路線からの撤退を覚悟したレースは、ハーフを過ぎてペースアップを図ったが失速。後続に吸収されながらも、2時間9分5秒で日本人トップの3位と粘った。来秋アジア大会代表の有力候補に名乗りを上げたことで、再び日本代表を目指すことを決めた。一般参加のマーティン・マサシ(27=スズキ浜松AC)が2時間7分16秒で優勝。藤原新(32=ミキハウス)は途中棄権した。

 ペースメーカーが外れ、果敢に飛び出した21キロ過ぎ。集団を散らす川内のもくろみは外れた。5~6人で再構築するはずの集団は、川内とゾストだけ。「ケニア選手が出てくれない想定外」の展開で、足を使いすぎた。28・5キロ付近で吸収され今度は7人の先頭集団。曇り空から嫌な太陽がのぞく。6~7番手で勢いを完全に失った。

 「飛び出さなきゃ良かった…」。後悔の後、開き直りの境地が待っていた。この男、しゃべりも走りも速ければ心の切り替えも人一倍。「どうにでもなれ、そんな気持ちで」耐えた。「2時間7分30秒」「日本人1位」の目標は頭から飛んだ。日本勢を振り切り、歯を食いしばって外国勢も置き去りにする。日本人トップのゴールが待っていた。

 「日本代表戦線から外れるかの瀬戸際」と形容したレース。答えは決まった。「この結果でアジア大会の有力候補になった。世界につながる」。再び日の丸を目指す戦いを歩む。それは行くも地獄、引くも地獄の世界。腹は据えた。

 川内 代表を目指さなければ暑さを克服しなくて済む。一方で多くの方が五輪を期待している。生半可な気持ちでは体質改善も暑さ克服もできない。「お前はまた日本代表を目指して頑張れよ」と、きっと誰かが言ってくれたんだと思う。

 日本陸連も動く。暑さへの弱さを認識する川内に、宗猛男子中長距離マラソン部長は「練習前の給水や1日の中での水分の取り方など工夫すれば暑さ対策は出来る」と代表チーム入りを推奨。一方で前日には川内の尿や血液を採取。科学的データを多角的に解析し、強さの秘密を日本全体の財産としてフィードバックする考えだ。男子マラソン界は川内を中心に動く。あらためて実証された「川内冬の陣」だった。【渡辺佳彦】

 ◆アジア大会(14年9月19日~10月4日、韓国・仁川)男子マラソンの代表選考 男女とも各最大2人。男子は福岡国際と来年2月の東京、同3月のびわ湖毎日の各大会で、日本人上位3位以内から選出。アジア大会で優勝すれば、15年北京世界選手権代表が決まり、北京で日本人最上位入賞者は16年五輪代表に決まる。

 [2013年12月2日9時19分 紙面から]

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