女子シングルス4回戦で、中学3年生の伊藤美誠(14=スターツ)が4-1でテチアナ・ビレンコ(ウクライナ)を圧倒し、準々決勝進出を決めた。

 14歳192日での8強入りは、03年パリ大会準々決勝で敗れた福原愛の14歳203日という日本人の史上最年少記録を塗り替えた。

 試合は、今大会2回戦でその福原を破っている相手を前後、左右と揺さぶる対カット主戦型へのお手本のような戦いだった。「ベスト8に入ることができたのは、すごい自信になる。プレッシャーはなかった。プレッシャーよりも、向かっていく気持ちでできた。相手が工夫してミスを誘ってくるボールも出してきて、実際にミスしてしまう場面もあったけど『ミスを誘われてしまったな』と思って、すぐに切り替えられた」と、冷静に戦えたことを勝因に挙げた。

 日本時間1日午後8時45分開始予定の準々決勝は、メダルをかけて12年ロンドン五輪でシングルスと団体戦の2冠に輝いた、世界ランク3位の李暁霞(中国)に挑む。2年前に1度対戦したとこがあり、当時は0-4の完敗だった。伊藤は「思い切って自分のプレーをすることが大事。今回は1ゲーム取るために頑張る」と控えめに話すが、試合が始まれば、負けず嫌いの血が騒ぎ出すはずだ。