体操女子で、世界最強女王の復帰に、日本最強女王が複雑な心境だ。

 体操女子の世界選手権(10月・カタール)日本代表候補で、17年世界選手権種目別床運動金メダルの村上茉愛(21=日体大)ら6人が18日、都内で強化合宿を公開した。

 16年リオデジャネイロ五輪体操女子で4冠を達成したバイルス(米国)が、2年の休養を経て復帰することを聞かれると、村上は「休んでてくれ~!」と苦笑いだ。20年東京五輪で最大のライバルと見られる相手だけに、「選手同士としては、もうちょっと休憩しててもいいかな」と、鬼の居ぬ間に成長したい。

 ただ、「ミーハー心には、また目の前で、演技を見られるのはうれしい」と喜んだ。「見ているだけで、この人最強だなと。人の2倍ぐらい高さもあるし、それを余裕で楽しんでいる。わたしなんか、精いっぱいで演技をやっているのに」と、驚きを隠せない。

 復帰に当たって、最近のバイルスの動画を見たという。「もっとうまくなっているような。近づくなんて100年早いような感じだった。化け物です」と、ため息交じりだった。