1次ラウンド1位通過が確定していた日本だが、勝敗を度外視した部分で大切な試合だった。その理由は言うまでもないだろう。ここまで不調だった選手と、その代わりに出る選手の見極めだ。投手では先発の高橋宏がどういうピッチングをするか? 野手では実力を発揮できていない近藤の代わりを務められそうな選手が出てくるのか? 村上、岡本が復調の気配を出せるのか? 注目して見ていた。

まずは先発した高橋宏だが、球速は150キロ台中盤をマーク。序盤は逆球も多く、高めに抜け気味の球も多かったが、63球を投げてもスタミナは落ちていなかった。先発投手としてある程度の球数を投げられたのは評価できるだろう。こう言っては失礼だが、相手打線が弱く、分からない部分も多いが、本来の力が発揮できる状態には仕上がっていた。

決勝トーナメントに向け、心配なのが先発投手。準々決勝に先発予定だと思われる山本は打たれて負けたら「仕方ない」というクラスの投手。そこで心配なのは、準々決勝以降で登板が予想される菊池になる。2戦目の韓国戦では制球が悪く、走者を出してもクイックで投げられず、マウンドで余裕がなかった。他の投手で調子が良さそうな投手と入れ替えてもいい。

今試合で先発した高橋宏を決勝戦に先発させるなら、準決勝は3戦目に先発した菅野を含め、第2先発として好調だった投手でいい。今試合でリリーフした宮城や、好調そうな隅田でもいいし、力みから本来の力を発揮できなかった伊藤も、球そのものは悪くなかっただけに候補に挙げられる。抑え役の大勢は、絶好調の種市の方がいいと思う。

野手陣のオーダーも見直しは必要だろう。不振の近藤は明らかにリズムを崩している。今試合でスタメン起用し、変わり身を期待してもよかったが、スタメンを外したのなら今後は代打でスタンバイさせた方がいい。思い切りのいいスイングをしている森下か、強化試合から結果を出している佐藤にしてもいい。本塁打を放った周東もスタメン候補だが、ここ一番での代走起用を考えるとベンチに置いておきたいだろう。

今試合で1発を放った村上も、二塁打を放った岡本も、これで状態が変わればいいが、準々決勝の内容次第ではスタメンを外してもいいと思う。短期決戦では調子が上がってくるのを待っている時間はない。決勝トーナメントからは負けたら終わりの試合が続く。悔いのない戦いをし、連覇を目指してほしい。(日刊スポーツ評論家)

【WBC】侍ジャパンが9-0でチェコ下し4戦全勝! 周東3ラン!村上満弾!/ライブ詳細

【イラスト】2026年WBC組み合わせ
【イラスト】2026年WBC組み合わせ
日本対チェコ 5回表途中から2番手で登板した宮城(撮影・鈴木みどり)
日本対チェコ 5回表途中から2番手で登板した宮城(撮影・鈴木みどり)
【イラスト】WBC1次ラウンドC組勝敗表
【イラスト】WBC1次ラウンドC組勝敗表