今季からフィギュアスケートのアイスダンスでカップルを結成した村元哉中(かな=27)高橋大輔(34=ともに関大KFSC)組がいよいよ、初めての競技会に臨む。

26日は本番会場で公式練習に参加。高橋は上半身がえんじ、下半身が黒。村元は薄いピンクの衣装に身を包み、練習開始から2人で視線を合わせ、念入りに滑りを確認していった。

練習後の主な一問一答は以下の通り。

-アイスダンス選手としてNHK杯の会場に入った

高橋 今日は初めてだったので、アイスダンスとしての公式練習だったので。分からない部分も、感覚という部分で緊張感もあったんですけど、哉中ちゃんも落ち着いていて(笑い)。引っ張ってもらって。後半はできたと思いますけど、ちょっと緊張しました。

-今までと違う相手と組んでのNHK杯

村元 私も、氷の上に戻ってくるのが2年ぶりなので。結構、久しぶりの感覚があって緊張した部分もあったんですけど、コーチからも「この場を楽しみなさい」と心強かったので、楽しもうと思って練習できました。

-リフトにも取り組んでいた。練習のポイントは

高橋 確認。これまでやってきたことの確認ということで、丁寧に。氷やリンクのサイズ感、フェンスなど。フェンスが今日、今まで練習してきた場所と形が少し違うな、と。曲かけのところで調整しないといけないところがあった。コーナーのサイズ感とか会場の雰囲気を感じながら練習しました。

村元 どのリンクに行っても雰囲気が違うので。氷の質だったり、お互いの動きだったり、いろいろな確認をしました。

-今大会の目標は

高橋 目標というか、今回は初めてということで。初披露で、自分たちが、どんな得点とどんな評価をもらえるか分かってくる。今後につながると試合になってくると思うので、楽しんで、いいスタートが切れればなと思います。

村元 同じ…。

2人 (笑い)。

村元 初披露の場となるので、あまり順位とか得点を気にせず。いい演技をすれば得点とか付いてくると思うので、ホントに気にせず。大ちゃんとアイスダンスできる喜びと、お客さんの前で披露できる感謝の気持ちを込めて、初披露の場を楽しめたらいいなと思います。

-今年1月にアイスダンスへ転向した。大変だったことは

高橋 すごい大変なことばかりだったんですけど。コツコツやって乗り越えてきたという感じですかね。まだ乗り越えられたかどうか分からないんですけど、コロナ禍の中で、コーチとも一緒に。あまり考えすぎずに乗り越えていければいいのかなと。

-技術的には

高橋 やっぱりスピン、リフトなんかは、ちょっと特に…。まだ時間が必要だな、というところはあると思うんですけど。スケーティングの部分でも、エッジワークの深さであったり、ボディーラインの傾斜であったりが、まだまだ浅かったりするので。まだ、ね、日が浅いというのもありますし、これからどんどん2人でつくっていく部分ではあるので。そこは徐々に、目に見えないところになってくる。

-反対に、意外にできている部分は

高橋 できてるな、と思うことはほとんどなくて、ですね。できてないことばかり。ただ、いい時は、見せることは徐々に徐々に、できてきてはいるかな。でもコンスタントじゃないので、そこができてくればプラスアルファで、いい方向にいくんじゃないかなと思います。