フィギュアスケート男子で3月の世界選手権で2連覇したイリア・マリニン(20=米国)が“先生役”を務めた。

9日、京都・宇治市内の木下アカデミー京都アイスアリーナで日本選手を直接指導。女子で世界選手権銅メダルの千葉百音、同世界ジュニア選手権3連覇中の島田麻央、男子で2年連続同選手権出場の中村俊介らにジャンプの跳び方などをアドバイスし「言語の壁があっても、彼らは自分の技術に落とし込むのが早い。そこにすごく驚いた」と笑顔で振り返った。

合同練習は、マリニンの母タチアナさんと木下アカデミーの浜田美栄コーチが旧知の間柄だったことで実現した。マリニンはアイスショーの出演や世界国別対抗戦(17日開幕、東京)の出場と重なり、3週間ほど日本に滞在中。7日から3日間、一緒に練習する運びとなった。

アクセルを含む全種類の4回転を跳ぶ「4回転の神」は、ジャンプの習得において継続性と確実性の2つを重視しているという。「確実性を求めることはすごく大事。でも同時に何度も何度も繰り返して、体に覚えさせることも大切だ。筋肉に染み込ませるくらいになれば、試合で緊張しても『できる』という自信になる」と力を込めた。

人類初の5回転ジャンプ習得への思いも語り「自分のキャリアのゴールとして、いつか5回転を跳べたら。スポーツを進化させられるような何かができれば」と思い描いた。米国の連覇がかかる国別対抗戦へは「ベストを尽くせるように体調を整えたい。記憶に残る大会にしたい」と意気込んだ。【藤塚大輔】