陸上男子100メートルの新星、清水空跳(石川・星稜高3年)が、昨年9月の世界選手権東京大会2冠のノア・ライルズ(28=米国)に挑む。国内外の選手が参戦するセイコーゴールデングランプリ(日刊スポーツホールディングスほか共催)は17日に東京・MUFGスタジアムで開催。昨年7月に10秒00のU18世界記録をマークした逸材は日本人5人目となる9秒台を目指し、スタートラインに立つ。
◇ ◇ ◇
夢の対決を心待ちにしている。今大会男女通じて最年少の17歳清水が、「世界最強のスプリンター」とのレースに挑む。
短距離界の逸材だ。昨夏の全国高校総体で10秒00をマーク。13年に京都・洛南高3年だった桐生祥秀が樹立した高校記録を0秒01更新。最終学年で目指すのは、サニブラウン・ハキームの20歳2カ月を大きく上回る日本人最年少の9秒台突入だ。
初戦の予定だった4月29日の織田記念国際は、前日練習中に右ひざ裏の違和感を覚えて見送った。「まずはこの痛みをしっかりなくしてから、不安のない状況でいろんな大会に出場していきたい」。3日の静岡国際200メートルも欠場。「走ろうと思えば、走れる」という状況の中で優先したのは、ライルズとのレースだ。
400メートルリレー代表に選ばれた世界選手権東京大会。3種目メダルに輝いたのがライルズだった。陸上部の西野弥希顧問も「3つのグランプリ(織田記念国際、静岡国際、セイコー)は本人もすごく楽しみにしていた。出る気は満々です」と清水の思いを代弁する。
昨年初戦は、4月中旬に追い風参考10秒38で優勝したU18アジア選手権。例年より1カ月遅れとなる初レースだが、ライルズに食らいつけば、自己ベストに近いタイムも期待できる。
「9秒台を目標にして、日本選手権などで優勝していきたい」。絶対的王者とマッチアップという貴重な経験を成長につなげる。
◆清水空跳(しみず・そらと)2009年(平21)2月8日、石川県生まれ。小4から陸上を始め、長田中から星陵高に進み、2年時の高校総体男子100メートルで10秒00をマーク。同年9月の世界選手権東京大会男子400メートルリレー代表入り。父正雄さんは走り高跳びで国体4位。母絵美さんは100メートル障害で日本選手権出場。姉優奈さんは400メートル障害で日本学生対校選手権(インカレ)出場の陸上一家。164センチ、56キロ。
◆展望 男子100メートルエントリー7選手のうち9秒台の記録保持者は、世界選手権東京大会銅メダルのライルズ、同400メートルリレー銀のブレーク(カナダ)、ムーア(米国)、桐生の4選手。自己ベストでは9秒79のライルズが群を抜く。日本歴代3位9秒98の桐生は昨年7月の日本選手権覇者。同年8月の9秒99以来の再現を狙う。日本歴代5位の10秒00で並ぶ若手3選手にも注目だ。今大会最年少の17歳清水は日本最年少での10秒切りを目指す。社会人1年目を迎え、今月の世界リレー代表にもなった守と柳田にも力がある。
【日時】5月17日(日)午前9時50分会場予定
【会場】MUFGスタジアム(国立競技場)
【種目】▽男子=100メートル、200メートル、400メートル、1500メートル、3000メートル、110メートル障害、400メートル障害、走り高跳び、走り幅跳び、やり投げ▽女子=400メートル、1500メートル、3000メートル、100メートル障害、三段跳び、やり投げ
【テレビ放送】TBS系列で生放送予定
【大会HP】http://goldengrandprix-japan.com/
〈主催〉日本陸上競技連盟〈共催〉東京都、朝日新聞社、日刊スポーツホールディングス〈後援〉TBSほか〈主管〉東京陸上競技協会〈特別協賛〉セイコーグループ〈協賛〉アシックスジャパン、大塚製薬、日本航空、ニシ・スポーツ、積水化学工業

