東レが3-0のストレートでVC長野を下した。日本代表セッター藤井直伸(27)が攻撃陣をけん引。巧みなトスワークで的を絞らせず、最下位に沈む相手から着実に勝ち点3を積み上げた。「多くの選手が出場して勝てた。いい感じでチームを回せました」と手応えを示した。

6得点の米山裕太(34)は今季2度目の先発出場。ブロックアウトを奪うなど、巧みなプレーを見せた。「相手がどこに打ってくるかわからないよう(スパイクを)工夫しています」と、ベテランの味を出した。

第2セット途中から出場した落合一貴(25)も躍動。6得点を決めた。「先輩たちが、やりやすい雰囲気をつくってくれました」。しかし満足することなく、アタック決定率46・2%にとどまった点を課題に挙げた。「空いたコースへ素直に打ってしまった。強弱やタイミングなど、変化をつけたい」と反省した。

2連勝で5位に浮上。レギュラーラウンド6位以内が進むファイナルステージに、1歩近づいた。次戦は26日に堺と対する。小林敦監督(44)は「ファイナルに向け、勢いを加速していきたい」と力を込めた。【古地真隆】