【ローマ=吉松忠弘】世界1位の大坂なおみ(21=日清食品)が好発進だ。初戦の2回戦で同33位のドミニカ・チブルコバ(スロバキア)に6-3、6-3のストレート勝ち。先週のマドリードオープン初戦に引き続き、同じ相手に1セットも落とさずに快勝した。次戦では同29位のブザルネスク(ルーマニア)と対戦する。

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試合中に笑みがこぼれる快勝だった。ゲーム数はやや競った。しかし、絶対に負けないという心の余裕からか、大坂はときおりほくそ笑むほどプレーも落ち着いていた。「楽しんでできている。気持ちも前向き」と、苦手なクレーコートを、少しずつ克服してきた喜びもあるようだ。

チブルコバは今年、調子を落としているとはいえ、クレーで決して楽な相手ではない。その相手に、2週連続でストレート勝ち。前日の15日に予定されていた試合だが、降雨のために待ちに待って16日に順延。それでも「今日はいい気分で入れた」と、気にしなかった。

ドロップショットの処理など、クレーでの課題はまだ残る。しかし、自分から縦回転の効いたスピン球を打とうと努力するなど、クレーでの戦い方を身につけようと必死だ。18年全米から4大大会3連覇を全仏で狙う世界の女王が、また新たな進化を遂げようとしている。

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