フィギュアスケート男子で17年全日本ジュニア王者の須本光希(19=関大)が“オンラインの壁”を乗り越える。

21日、大阪府内で公開されたシニア合宿に参加。ショートプログラム(SP)は昨季から継続して「ザ・フィーリング・ビギンズ」、フリーは阿部奈々美さん振り付けの映画「ミッション」と表明。日本スケート連盟はすでにブロック別の競技会を無観客で行うと発表しており「オンラインだとしても、心に残るような演技をお見せできればと思います」と意気込んだ。

 

以下は一問一答。

-今合宿では?

2月から先生を変えて、前の先生と今の先生(本田武史コーチ)では教え方も少し違う。今の先生に言われたことを、まだ完璧にはできないので、言われたことを意識せずにできるように、ジャンプに取り組んでいます。

-氷上練習はいつぐらいから?

氷上で滑れなかったのは1カ月半ぐらいでした。(再開は)6月の頭です。

-コンディションは?

完璧ではないですけれど、少しずつ体力も筋力も戻ってきています。ここからシーズンに向けて頑張りたいです。

-自粛中に取り組んだこと?

陸でのトレーニングですね。具体的には坂道ダッシュだったり、今までやってこなかった体幹トレーニング。今までやってこなかったことを、毎日欠かさずやりました。

-スケートに対する考えに変化は?

自粛中はスケートのことを、できるだけ考えないようにしていました。考えてしまうと不安になるので。その期間は考えないようにして、今はすごく楽しく練習できています。

-SP、フリーの曲名と振付師は?

SP、フリーともに阿部奈々美先生です。SPは去年と一緒で『ザ・フィーリング・ビギンズ』。フリーは映画『ミッション』です。

-新しく取り組んでいるのは?

新しくはないですが、4回転と(トリプル)アクセルを安定させていかないといけないと思っています。4回転をまずは1、2種類、プログラムに入れられるように練習します。

-北京五輪のプレシーズン。意気込みは?

今のままだと五輪は目標にもできない状況です。今年1年、五輪シーズンまでしっかり、1年1年、結果を意識して、練習に取り組んでいきたいと思います。

-新しい環境はどうか?

いままでになかった刺激、練習に対する刺激があります。練習時間はちょっと減ったかなと思うんですけど、内容が濃くなった。

-何を言われることが多いか?

締める時の手の動き、回転の速さが、武史先生から見たら「いまのままでは4回転は安定しない」と言われるので。

-仕上がりは?

ずっと滑れていた時期と違って、滑れなかった時期のしんどさを味わったので、ちょっと詰めて練習できるように。ちょっと成長したかな。

-SP、フリーで何を見せたい

SPは去年から持ち越しなので、去年よりもさらにいい演技をして、ちょっと独特な動きも加わったので、去年できなかった独特な演技を披露できたらと思います。フリーは『ミッション』なので、オンラインだとしても、お客さんの心に残るような演技をお見せできればと思います。