バスケットボールBリーグが2日に開幕する。翌3日には各地で熱戦がスタート。日刊スポーツでは、B1千葉ジェッツのエースで、日本代表の司令塔でもある富樫勇樹(27)に迫る。

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今季から主将を任された富樫だが「正直、大変と思うことはない。みんなプロ選手としての自覚があるから」。肩書は重くなっても気負うことなく、これまで通りプレーでチームを引っ張っていく構えだ。

今年3月、コロナ禍によりシーズン途中で打ち切りになってから約2カ月半は「何も考えなかったし、トレーニングもしなかった。腕立て伏せを数えるほどやった程度」。しばらく試合がないのならと、しっかり休息を取ることを選択。「体育館が使えるようになったときに、100%やろう」。それまでは体をリフレッシュさせることにした。

6月15日、チームが利用する体育館での練習が可能となった。もっとも当時は、新型コロナの影響がいま以上に厳しい状況。チームメートと一緒には練習を行えず、1選手あたり30~45分程度に時間を区切った交代制で、コーチと2人きりでのトレーニングとなった。開幕まで時間はたっぷりあるから、少しずつ状態を戻していければいい-。そんな思いとは裏腹に、体はいい意味で自分を裏切った。「まったく何もやってなかったのに、思っていた以上によく動けた。びっくりした。体重などの数字もほぼ変わってなかったし、不思議だなあと(笑い)」。

その後も練習を重ねるごとに、状態は着実に上向いていった。そしてチーム全体での練習が始まると、新キャプテンはさらに自信を深めた。SR渋谷から移籍してきたセバスチャン・サイズをはじめ、新戦力がチームにフィット。「今シーズンに関しては、楽しみ以外ないと思っている」。悲願のリーグ制覇に向けて手応えを感じている。

シーズン後には、1年延期された東京オリンピック(五輪)が控える。大会開催が不透明な部分もあるが、「自分がコントロールできるところではない」と深くは考えすぎない。「ここ数年は、東京五輪を最大の目標にやってきた」と存在の大きさは認めつつ、プロバスケットボール選手として、日々のリーグ戦の重要性を口にする。「Bリーグという大きな舞台で毎年プレーしている。まずはそこで頑張り、チームをひとつでも多く勝たせることに集中していきたい」。

千葉は開幕カードで三遠ネオフェニックスと対戦する。新たなシーズンの到来を告げるホイッスルが、まもなく鳴り響く。【奥岡幹浩】