女子の横井ゆは菜(20=中京大)が手拍子に感謝した。フリー「トムとジェリー」。コミカルな表情、パントマイムのようなしぐさがエネルギッシュな横井にマッチしているプログラム。先週の中部選手権でお披露目したが、連戦となった今大会では「最初から手拍子を頂けるとは」。無観客だった先週の大会ではなかったうれしい驚きに背中を押された。

もっとも「楽しんで滑れましたが、持てる力を出せたかといわわれば違うんですけど」と反省点もあった。複数のジャンプでミスが出て、表現面との調和がうまくいかなかった。109・57点で出場6人中4位だった。さいたまの会場は気温が高く、氷の状態も独特。「浮きやすくて跳びやすくて、練習ではうまくいってたんですけど、本番ではそこで自分の感覚と氷の感触を合わせない意味がないので。でも、すべってみて跳ぶ度にテンションあがって、毎回スカッとしていました」と振り返った。