18、19年世界選手権優勝でショートプログラム(SP)1位のネーサン・チェン(21=米国)が、フリーでも187・98点で1位とし、合計299・15点でスケートアメリカ4連覇を果たした。

3種類4本の4回転ジャンプを入れた構成。冒頭の4回転フリップ-3回転トーループは流れるように決める。前半最後の4回転サルコーが2回転になるミスはあったが、後半に組み込んだ2本の4回転トーループは成功させた。最後のトリプルアクセル(3回転半)が1回転になる珍しいミスもあり、演技後には少し顔をしかめた。

新型コロナウイルスの感染拡大で、変則開催となったGP開幕戦。メダリストによる会見では、自粛が続いた期間を振り返り、「他者の命について考える機会になったし、他の人が直面している問題というものを多く気付かされた。みながともに安全を保とうとする共同体の力、米国内の社会的正義というものはとても衝撃的だった。自分自身も事態をよくするために学び続けているところです」と述べた。