ショートプログラム(SP)3位のミハイル・コリャダ(25=ロシア)が逆転で、3季ぶりのGPシリーズ優勝を果たした。フリーは188・55点の1位で、合計点を281・89点まで伸ばした。17年中国杯以来、GP通算2勝目となる。

冒頭からの2本の4回転トーループが、ともに大きな加点を引き出す乱れがない出来。続くトリプルアクセル(3回転半)が1回転半になるミスを、基礎点が1・1倍になる後半の3回転半2本で取り戻し、技術点を加算していく。終盤のステップシークエンスは、持ち味の柔らかい手つきが印象的な滑りをリンクに刻んだ。

18年世界選手権銅メダルのロシアのエース。昨季は副鼻腔(びくう)炎のためGPシリーズの欠場を余儀なくされた。今季は心機一転、母国の名伯楽であるミシン・新コーチのもとで指導を仰いできた。若手の台頭が目立った今大会でもエースの意地を見せる形となった。

2位には合計275・80点でSP首位だったモリス・クビテラシビリ(ジョージア)、3位には合計268・47点としたピョートル・グメンニク(18=ロシア)が入った。

今季は新型コロナウイルスの影響で「1人1大会」「開催国、近隣国および練習拠点国」に出場が制限されている。