フィギュアスケート全日本選手権(12月24~27日、長野)のエントリー選手が25日、日本スケート連盟から発表され、男子シードの羽生結弦(25=ANA)が名を連ねた。来年3月に予定される世界選手権(ストックホルム)の最終代表選考会を兼ねており、登録したことで22年北京オリンピック(五輪)プレシーズンの初戦となる可能性が出てきた。一方で新型コロナウイルスの感染状況は見極めたい意向で、出場は慎重に判断するという。

8月には今季グランプリ(GP)シリーズ欠場を表明。自ら気管支ぜんそくの持病に触れ「慎重に行動を検討する必要性がある」「私が(移動を)自粛し、感染拡大の予防に努めれば拡大防止活動の1つになり得る」などと説明し、その後の動向が注目されていた。

今月のNHK杯(27~29日、大阪)までは欠場を決めているが、昨年2位だった全日本への思いは強いといい、出場を決断すれば世界主要6冠「スーパースラム」を達成した今年2月の4大陸選手権(ソウル)以来10カ月ぶり実戦となる。男子で4連覇中の宇野昌磨や、女子で昨年優勝の紀平梨花、宮原知子ら海外拠点勢も予定通り参戦すれば今季初戦となる。【木下淳】